リスボン回顧録 VISA取得への道のり

エッセイ

必要書類を準備せねば!

ポルトガル大使館にメールしてみたところ、比較的すぐに返信をいただけました。我々が取得すべき中期滞在査証の種類と、取得のための必要書類などなどについて丁寧に説明していただけて大感謝。無犯罪証明書や残高証明書、戸籍謄本とその翻訳(アポスティーユ必要)など、自分で事前に調べていたことの裏付けが取れて少しだけ前に進んだ気持ちになったのを覚えています。

しかし、問題は当時コロナ禍まっただ中だったという点。予約がなかなか取れないという状況だった上に、査証申請をしても許可が下りるまでかなり時間がかかることもあって全く展開が読めないという状況にありました。しかも、検索して出てくる数少ない事例によると書類を何度も突き返されて提出し直している人など難航している人も多数いる様子……果たして大丈夫なのか?

さあ、まずは学校を決めよう!

我々にとって最も重要なのは子どもの学校と居住地でした。当時小学校中学年だった息子の教育をどうするか決めないことには、住むエリアの目星がつけられません。まずは学校選びからスタート!

選択肢は公立小学校かインターナショナルスクールです。ポルトガルには日本語補習校はありますが日本人学校はないので、実質的にポルトガル語で教育を受けるか英語で教育を受けるかという2択です(厳密にはフランス系やドイツ系もありますが、我が屋の場合は選択肢から外しました)。

ただ、公立の学校に入れるためには居住証明が必要になるので、渡航して住む部屋の賃貸契約をしてから手続きをすることになります。そのタイムラグは避けたかったので、私立のインターナショナルスクールに的を絞って選ぶことにしました。

私が利用したサイトはこちら。都市名を入れると、いくつものインターナショナルスクールのデータが出てきます。対象年齢やカリキュラム、生徒の国籍比率やクラスごとの人数、英語が話せない子どもへの対応、学校によっては目安となる授業料も記載されていてとても便利でした。

通えそうなエリア、雰囲気の良さそうなエリアに絞っていくつか候補を想定し、下記の基準を満たすところをピックアップしました。

・国籍比率でポルトガル人が多くない。
※インターナショナルスクールではあるものの、ポルトガル人メインの学校もあります。そうなると子どもたち同士の会話はポルトガル語である可能性が高いと思われます。子どもは英語力がほぼゼロだったため、英語+ポルトガル語の習得は不可能だと判断し、そういう学校は避けました。

・英語が話せない子どもへの対応が手厚そう。

・比較的施設が新しい。

これらの条件を満たしたいくつかの学校の公式HPからメールをして、4月くらいから編入したい旨を伝えたところ、コロナ禍だったこともあってスムーズにオンライン面接へと進むことに成功。それぞれの学校の特徴を詳しく聞くことができ、ここぞという学校を選出することができました。査証申請がこれからなこと、住居がまだ決まっていないことなど今後の手続きについても説明したうえで入学を快諾してもらったため、ほぼ学校を決めることができて一安心。入学に必要な書類については、予防接種履歴と地元の小学校から英語の成績表をもらえればOKだったので、こちらもクリアできそう!一番の懸念ポイントを乗り越えました。

なお、オンライン面接は完全に英語なので、まったく英語が話せない場合はハードルが高いかもしれません。また、我々が渡航したときはコロナ禍でどの学校も入学希望者が少なかったのですが、今はアメリカ人を中心にポルトガルへの移住者が急増しているはずです。なので、今だったら当時ほどスムーズにいかなかった可能性が高いと思います。(続く)

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